日本に生まれた限り全員が強制的に加入させられているのが税金の支払い義務と国民年金保険です。
国民年金保険は将来老後の生活費としてもれなく国民全員から徴収されているのですが、一体今まで自分がいくら支払っていて、将来いくら貰えるのか。
把握していない人も多いのではないでしょうか?
将来貰える金額をしっかりと把握しておくことは、実際に自分が年金をもらえる年齢になった時に、
「あれ?思ってたのと違う!?」
なんてことになりかねません。
また年々年金の金額が上がったり、マクロ経済スライドで支払額が減らされたりと、将来も不安定なのは間違い有りません。
そんな不安な将来から自分で身を守るためにも!
一体将来自分は年金がいくら貰えるのか?しっかりと把握しておく必要があります。
ということで、今回は自分が将来いくら年金で貰えるのか?が簡単に、しかもかなり見やすく調べることの出来る
【ねんきんネット】について紹介したいと思います!
最近リニューアルされたのか、更に見やすくなりました!
ねんきんネットって?
「ねんきんネット」は、お客様がインターネットを通じてご自身の年金の情報を手軽に確認できるサービスです。24時間いつでもどこでも、パソコンやスマートフォンからご自身の年金情報を確認することができます。
引用:https://www.nenkin.go.jp/n_net/nenkinnet.html
ねんきんネットとは、日本年金機構がインターネット上で誰でも自分の年金の詳細について手軽に24時間いつでも見れるように作られたサイトです。
サイトデザインもシンプルでとても見やすくなっています。
出来ること
ねんきんネットでは主に
ねんきんネットで出来ること
ご自身の年金記録の確認
将来の年金見込額の確認
電子版「ねんきん定期便」の閲覧
日本年金機構から郵送された各種通知書の確認 など
今まで支払ってきた年金の確認、将来の支払い見込額、複数作った試算結果の比較などが可能です。
特に試算結果の比較機能はかなり優れています。
例えば、
現状のまま60歳で定年退職した場合と、70まで働き、年金の繰り下げをした場合の金額の比較など、詳細に比較することが出来ます。
年金記録の確認
年金記録の確認では、今まで支払ってきた年金を確認することが出来ます。
一覧で確認を選択すると、年別に一覧で支払い実績が確認出来ます。
月別を選択すると、
このように年度と支払い状況が出てきます。
ちなみにこれは私の支払状況なのですが、学生猶予のまま追納していないため真っ赤になっています。
今はちゃんと支払っているので安心してください!
将来の年金額試算
さて、実際に今まで支払ってきた月が確認出来たら、次は実際に将来的に実際いくら貰えるのかを試算してみましょう。
試算方法は「簡単試算」と「詳細な条件で試算」の2種類があります。
「簡単試算」は今の加入条件のまま60歳まで継続した場合の支給見込額が表示されます。
今の仕事をすぐに辞めるつもりが無いのであればこの簡単試算で大丈夫です。
簡単試算
実際に出してみるとこんな感じで、毎月の見込額が表示されます。
金額の内訳が見たければ、一番右の「金額の内訳」を選択すれば国民年金がいくら、厚生年金がいくら・・・など表示されます。
詳細試算
簡単試算ではなく、もっと細かい設定で試算出来るのが、「詳細な条件で試算」です。
こちらを選択すると、
- 今後の職業(自営業・会社員・常勤・フルタイム・公務員など)
- 月額の収入
- 賞与
- 就業期間(何歳~何歳何ヶ月まで就業予定)
- 勤務先の厚生年金の加入の是非
- 年金繰上げ・繰り下げ
- 追納する月数 など
細かに設定することが出来ます。
今回は、今までと同じ仕事を続けながら年金を70歳まで繰り下げし、65まで国民年金を支払い続ける設定にしてみました。
因みに私は個人事業主なので、年金は国民年金のみになります。(別にiDeCoを積立中)
詳細に設定したところ、70歳まで繰り下げすることで、年金支給額が増えていたことが分かりました。
データ比較
さて、詳細に設定したので、給付額が増えていたのは分かりましたが、65歳からの給付を70歳に繰り下げた分、年齢がいくらになれば5年間繰り下げた分を取り戻せるのか。
取り戻せないと損になりますよね。
「ねんきんネット」では作成したデータを比較することが可能です。
今回は一番右、「試算結果一覧を表示」を選択します。
そして一番下
試算結果を比較するを選択します。
今回は
- 個人事業を60歳まで続けて、65歳から年金受給
- 個人事業を60歳まで続けて、65歳まで年金支払い、70歳から受給
- 個人事業を60歳まで続けて、65歳まで年金支払い、70歳から受給+学生猶予分追納
この3つで比較してみます。
1番上が通常の年金受給です。2番め3番目は70歳まで繰り下げかつ、5年間追加で年金支払
3番めは更に学生猶予分も追納しました。
結果がこちら!
金額は隠させてもらいましたが、75~80歳あたりで3つのグラフが交差しているのが分かります。
最初こそ通常の(65歳から受給)が高かったですが、78歳辺りで(70歳から受給+追納)が追い抜き差が広がっているのが分かります。
また累積額の比較も見ることが出来るので、どのパターンが、何歳から最も高い金額が貰えるのかが★印で表示されます。
通常だと77歳までは最も多く貰えますが、78歳まで生きた場合(70歳から受給+追納)の方が多く貰えるのが分かります。
これ以降はどんどん差が広がっていきます。
今の男性の平均寿命は81.25歳です。
78歳だと「あと3年かぁ」と思いがちですが、この平均寿命は現状での平均寿命です。
年々日本の平均寿命は伸び続けています。今30歳の私が80歳になったときは(50年後)、もしかしたら平均寿命は100歳ぐらいになっているかもしれません。
因みに100歳まで生きた場合累計約1000万程の受給額の差となっていました。
たった5年受給を伸ばすだけで、30年後には1000万円の差になるわけですね。
すごい金額です。
とは言え、人間いつまで生きられるか分かりません。年金額が減る可能性もあります。
繰り下げして損になっても勿体ないですので、その辺りはよく判断して選択しましょう。
ねんきんネットが超絶便利! まとめ
以上【ねんきんネット】の使い方でした。
本当に便利ですので、まだ使ったことのない人は是非使ってみて下さい。
若い人であればこの年金の試算を見て、老後のために今から何が出来るのかを考える機会になります。
また今4,50代の方も、もうじきくる年金受給の金額を知っておくのは良いことだと思います。
老後のついて漠然とした不安を抱いている、貯金が無くて年金だけで生きていくつもりだった人、是非一度ねんきんネットに登録して使ってみて下さい。
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